年金制度のしくみ企業年金基金のしくみ

確定給付年金と確定拠出年金を組み合わせた年金制度

当基金の企業年金は、ベースの確定給付企業年金(DB)に、掛金が固定で追加拠出リスクのない確定拠出年金(DC)を組み合わせた制度です。
DB・DC両制度へご加入いただくほか、DBのみご加入いただくことも可能です。ただし、DCのみにご加入いただくことはできません。

DBの掛金について

掛金は定額または変額の口数制 事業所ごとに任意に口数を設定

掛金は全額事業主が拠出するため、加入者の負担はありません。
掛金は定額口数制と変額口数制のいずれかを事業主が選択します。
定額口数制の場合、掛金は一口1,500円/月で、事業主が任意に口数を設定できます。口数は全加入者一律で、個人ごとの設定はできません。
変額口数制の場合、会社の規定により勤続年数などに応じた口数・金額を設定できます。

口数の設定例

①勤続年数

勤続期間 口数
10年未満 2口
10年以上15年未満 4口
15年以上20年未満 8口
20年以上25年未満 10口
25年以上 8口

②職種

職種 口数
法人税法上の役員 10口
就業規則第●条に定める正社員 5口
就業規則第●条に定める嘱託社員 3口

③職位

職位 口数
法人税法上の役員 10口
給与規程第●条に定める部長 8口
給与規程第●条に定める次長 6口
給与規程第●条に定める課長 4口
その他の社員 2口

④等級

等級 口数
1級 2口
2級 3口
3級 4口
4級 5口
5級・役員 6口

DBの年金・一時金のしくみ

掛金の拠出額と利息の合計額に基づいて年金・一時金額が決定

DB制度では、年金額や一時金の算出方法に「キャッシュバランスプラン方式」を導入しています。
キャッシュバランスプランとは、掛金拠出額と利息の合計額に基づいて年金や一時金の給付額が決まる年金制度です。

キャッシュバランスプランのしくみ

仮想個人勘定残高・・・
DBに加入すると、「仮想個人口座」が設けられます。
仮想個人口座には、会社が拠出する掛金とその利息の合計が積み立てられていきます。これを「仮想個人勘定残高」といい、将来の年金の原資となります。
繰下げ期間・・・・
退職後60歳または65歳の資格喪失年齢になるまでの期間(受給待期期間)および受給権者で年金を請求されるまでの期間(繰下げ期間)は、仮想個人勘定残高に年2.0%の利息が付与されます。
年金額・・・・
年金額は、受給期間中の給付利率に応じた利息をあらかじめ織り込んで算定されます。
時期 利率
加入者期間 利息付与率 年2.0%(固定利率)
繰下げ期間 繰下げ利率 年2.0%(固定利率)
受給期間 給付利率  年2.0%(固定利率)

キャッシュバランスプランのイメージ

資格喪失年齢60歳を選択した事業所

資格喪失年齢65歳を選択した事業所

DB制度概要

加入者 事業所ごとにいずれかを選択
・60歳未満の従業員
・65歳未満の従業員
加入待期期間 事業所ごとにいずれかを選択
・なし
・3年
資格喪失年齢 60歳または65歳(事業所の選択による)
掛金 事業所ごとにいずれかを選択
・定額口数制(一口1,500円/月)
・変額口数制(勤続年数等に応じた口数設定)
給付の算定方式 掛金累計+2.0%の利息
支給要件 年金:加入者期間10年以上
支給開始要件 年金:60歳または60歳以上で資格喪失したとき
一時金:退職時
給付の形態 選択制[5年・10年・15年・20年]
・ 年金給付中は2.0%の利息を付利
・ 死亡時には一時金を遺族に支給
運営費用 事務費 : 加入者一人あたり900円/月